当院でよく診る疾患:肺気腫

肺気腫

・肺気腫とは
肺気腫とは、慢性閉塞性肺疾患に含まれる病態の一つです。
肺では、ぶどうの房状に多数集まった小さな袋状の器官(肺胞)が、空気の出し入れを行っています。
この肺胞の弾力性が低下し、破壊される病態が肺気腫です。

・慢性閉塞性肺疾患とは
慢性閉塞性肺疾患は、タバコなどの有害な空気を吸い込むことによって、空気の通り道である気道(気管支)や、酸素の交換を行う肺(肺胞)などに障害が生じる病気です。
その結果、空気の出し入れがうまくいかなくなるので、通常の呼吸ができなくなり、息切れが起こります。
長期間にわたる喫煙習慣が主な原因であることから、慢性閉塞性肺疾患は“肺の生活習慣病”といわれ、社会的にも注目を浴びています。

▼慢性閉塞性肺疾患の原因

慢性閉塞性肺疾患は別名“肺の生活習慣病”とも呼ばれ、主に喫煙者、喫煙歴のある人に多い病気です。
タバコの煙には、約4000種の化学物質が含まれています。 この中には有害な化学物質も数多く含まれていますが、とくに人体に悪影響を及ぼすのは、ニコチン、タール、一酸化炭素です。 タバコの煙に含まれるこれらの有害な物質が、気管支や肺を傷つけることにより、肺胞がこわれたり気管支に炎症が起きたりします。 また、受動喫煙によっても慢性閉塞性肺疾患は発症することがあります。
喫煙以外の原因として、大気汚染や職業的な塵埃や化学物質などがあります。

▼慢性閉塞性肺疾患の症状

代表的な症状は“息切れ”です。
特に体を動かしたとき、例えば階段を上り下りするときや坂道を上るときに気づきます。 しつこく続く慢性の咳と痰や、風邪を引いたときや運動をしたときの喘鳴(ぜいぜいする)も、慢性閉塞性肺疾患の症状です。
病気が進むと、口すぼめ呼吸(体を動かして息切れを感じたときに、意識的に口をすぼめて呼吸する)、ビヤ樽状の胸部(胸の前後の幅が増大し、上体が樽のような形状になる)が見られることがあります。

▼慢性閉塞性肺疾患の検査と診断

肺機能検査は、スパイロメーターという機械を用いて行います。
慢性閉塞性肺疾患と他の病気を鑑別するために、肺機能検査以外にも、動脈血の酸素濃度を測る検査、胸部X線写真撮影、心電図検査、胸部高分解能CTなどを行うこともあります。

▼慢性閉塞性肺疾患の治療法

慢性閉塞性肺疾患は治療可能な疾患です。
慢性閉塞性肺疾患を治療することにより、病気の進行を遅らせ、息切れなどの自覚症状を軽くし、運動能力を高めます。 治療を行うことで、同年代の健康な人と同じような生活を送ることができます。 慢性閉塞性肺疾患の実際の治療は、さまざまな方法を組み合わせて行います。

禁煙 禁煙は、慢性閉塞性肺疾患の治療の第一歩です。長期にわたる喫煙者のうち7人に1人が慢性閉塞性肺疾患になると言われています。タバコをきっぱりやめて適切な治療を受ければ、病気の進行を遅らせ、症状を楽にすることができます。
薬物療法 慢性閉塞性肺疾患では、気管支を広げる作用のあるお薬(気管支拡張薬)を吸入する治療が基本になります。気管支を広げ、空気の通りを良くするので、息切れの症状を改善できます。また、必要に応じてステロイド薬、去痰薬、抗菌薬なども使用されます。
呼吸リハビリテーション 呼吸リハビリテーションは無理なく日常的に行えるものです。リハビリテーションのメニューは食事や運動など、生活全般にわたり、全身を対象にすることが特徴です。

リハビリテーションのメニュー
・症状に合わせた、毎日15~30分のウォーキングなどの運動
・呼吸体操などの筋肉の強化
・食事・栄養の管理
・お薬の服用・吸入の管理

▼慢性閉塞性肺疾患の注意点

慢性閉塞性肺疾患は症状に気づかず、発見が遅れがちな病気です。 息切れや慢性の咳や痰など、症状があったときには、慢性閉塞性肺疾患を疑って早めに病院を受診しましょう。

[医院名]
薬師堂診療所
[標榜科目]
内科・呼吸器内科・乳腺内科・ 腫瘍内科・緩和ケア内科・外科 介護サービス 居宅介護サービス・ 居宅介護支援・グループホームなど
[医師名]
平良 真昌
[住所]
東京都練馬区南田中3-26-3
[電話]
03-3997-2657
[FAX]
03-3995-3826
[主な通院・ご利用地域 ]
練馬区、中野区、杉並区、板橋区、武蔵野市
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